カラオケ会場化していた

もう20年近く前のことです。 友人の結婚式に招待されて行きました。 両家の親族と数名の友人で、50名弱の規模の式でした。 その地域には、今のような立派な結婚式場がなかったのかわかりませんが、昔からあるような古めかしい会館で式は行われました。 最初は、司会の方の進行通り何事もなく勧められました。

料理も中盤にさしかかり、お酒が入ってくると様子がだんだん変わってきたのです。 今では珍しいですが、当時は飲めるとなったら、とことん飲みまくる人が多かったようです。 特に、ここの親戚たちは顔が真っ赤になって、ただの酔っ払い化していました。 予定されていたカラオケが用意されて、友人からのお祝いの歌がつづいていたのですが、それが終わると親戚の叔父叔母連中が、自分が歌いたい歌を歌い始めたのです。 決して上手とは言えない、音程の外れた歌は騒音そのものです。 めでたい祝いの席なので、私は我慢していました。

すると、自分の十八番の歌だと、50代くらいの親戚の男女ペアが、なんと別れの歌を歌い始めたのです。 デュエットで熱唱する、どちらかの叔父叔母に、酔っ払いの親戚は大盛り上がりです。 結婚式に、別れの曲を歌うなんて、非常識です。 友人の顔を見ると無表情になっていました。

あとで聞くと、旦那さんにやめるよう言ってくれとお願いしたそうですが、場が盛り下がってはいけないと我慢させられたそうでした。 いくらお酒が入っているからといって、場所柄は考えなくてはいけません。 皆よい年をした大人なのに、どうして考えられないのかと思いました。

また、歌う曲は会場関係の人に言って入れてもらっていたのです。 素面の会場の方は、どうして止めなかったのかも不思議です。 結婚式では何を歌うかは、その場にふさわしいお祝いの歌を予め考えて練習もしていくものだと思っていました。 酔ってその場で何を歌おうかと、思いつきで歌う姿を見て、結婚式ではなくカラオケ会場としか思えません。 これが私が見た、一番ヒドイ結婚式でした。